東京新聞に掲載されました

6月に埼玉県蕨市で実施いたしました「子ども作曲ワーク」が、この度、東京新聞の記事として取り上げられましたことをご報告いたします。

私の手元には現在、子どもたちが紡ぎ出した楽曲が次々と届いております。楽譜を読み進めるたびに、未知なる扉が開かれるような新鮮な発見があり、そのたびに喜びを感じております。

作曲という行為は、子どもたちが自らの内にある声に「音」という新たな言葉を与え、表現する大切な機会であると、あらためて感じております。この中から、将来専門的な道を歩む子もいるかもしれません。様々な技術を習得し、それを経てなお、自らの内面と向き合い、声なき声を音にする作業へと立ち返ることになるでしょう。

このような表現の「原石」が、子どもたちの心に芽生えたことに、心からの喜びを感じております。

今、この原石をどのように磨き上げ、演奏家としてその輝きを最大限に引き出し、聴衆の皆様へお届けできるかを、丁寧に考えているところです。これまで培ってきた知識と技術を注ぎ込み、彼らの原石を音楽として昇華させられることは、私にとってこの上ない喜びであり、光栄でもあります。

発表の場は、8月31日に開催されます蕨市民音楽祭です。子どもたちの個性豊かな「今の音」、そして街を彩る「蕨の未来の音」が、皆様の前で初めて響き渡ります。どうかご期待ください。