2011/05/26 大阪府寝屋川アルカスホール

●寝屋川アルカスホールHP
寝屋川市早子町12-21(京阪電車 寝屋川市駅徒歩3分)

東日本大震災チャリティーコンサート:「音楽のおもてなし」

2011年5月26日(木)14:30開演(14:00開場)入場料2000円
お申込・お問合せ:
榎本090-8526-8440、宇治090-1903-0423、坂野090-9877-4262、藤波090-5971-8430

関西に避難されている東日本大震災被災者の方々への特別招待枠があります。お問い合わせくださいませ。また、収益金は、大阪への避難者の支援に活用される基金に寄付します。

【演奏者の声】

大阪・寝屋川のアルカスホールでのコンサートに、足をお運びいただき有難う御座いました。

今回は新しいホールでのコンサートでしたが、素晴らしい雰囲気の心地良い会場でした。この場をお借りしてコンサートを開催していただきましたベラ・ムジカの皆様、そして枚方土木の皆様に心よりお礼申し上げます。

当日は大阪フィルハーモニーの主席チェロ奏者の近藤浩志さんも会場に駆けつけて下さり、アンコールとして素晴らしい演奏を披露して下さいました。実は、近藤さんとは、今回の311以来、我々音楽家達は具体的に何が出来るのだろうかという事を、お会いする度に話し合っていまして、その思いを一つ一つ形に出来るよう行動しております。そして本コンサートにて演奏させていただきました作曲家:近藤浩平さんの「海辺の祈り」との出会いにも感謝しています。素晴らしい楽曲だと思います。

今回は被災され大阪に避難されている東北の方々と、地元の寝屋川市立中央小学校4年生の生徒さん達を招待させていただきました。

小学校の生徒の皆さん達はとても静かに、そして集中して聴いていただいているのが、こちらにも伝わってきました。皆さんのご家族の中でも阪神淡路大震災を経験した方がいらっしゃるかもしれません。今回のコンサートを通して、震災というものへの思いを感じたり、話し合うきっかけになれましたら幸いです。そして音楽を楽しんでいただけたようで嬉しいです。感想文も有難う御座いました。とても勇気づけられました。

避難されている方々も、お忙しいところ会場まで足をお運びいただきありがとうございました。日本中の人と同じく、我々も皆様方の事が常に心にあり、その思いが少しずつ形を変えながら、様々な人同士が繋がっているように思えます。今回は「音楽のおもてなし」と題されたコンサートでしたが、いかがでしたでしょうか。このコンサートは、ベラ・ムジカ様からのご提案により、複数年にわたり同会場にて演奏を予定していただいています。またお会いできましたら嬉しく思います。

これからも音の芸術世界を通して、
祈りの様な思いを音に託すことが出来ればと思います。

智内威雄(2011年6月)


【会場の声代表:寝屋川市立中央小学校4年生】
※プライバシー保護の為に、画像処理をして氏名等を消してあります。

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【子供たちの質問&演奏者の答え】

Q. 智内さんの一番好きな曲を教えて下さい。

A. 沢山ありますが、左手の作品で一番影響を受けたのはシャコンヌです。ちなみに好きな作曲家はシューベルトです。

Q. なんでピアノを始めようと思ったのですか。なぜあきらめなかったのですか。

A. 私は元々弱視で3歳まで目が見えませんでした。そのせいか、生活の中で耳に頼ることが多かったので、自然と音楽にも興味がありました。
A. 諦めなかった理由は幾つかありますが、私にとってピアノの音があるのが普通で、音楽無しの生活は考えられなかったからでしょうか。

Q. 一日何時間ぐらいのピアノの練習をしましたか。

A. 朝早く起きて学校に行くまでの3時間ぐらい練習していました。

Q. ピアノをしてよかったことはなんですか。

A. 小学校の音楽の授業の時、私のピアノの伴奏で、皆が楽しそうに歌を歌っている姿を見た時、嬉しく感じました。

Q. ドイツの大学でこまったことはなんですか。

A. 沢山ありありますが、病気の事も含めて、状況を分かり合える人が少なかった事でしょうか。

Q. あんな大ぜいの前でピアノをひく時はずかしくなったりしませんか。

A. 基本的には私を見てほしいというよりは、曲を聴いてほしいと思っているので、なるべく私自身が楽曲の邪魔をしないようにしています。恥ずかしがると、うまく楽曲を演奏できないので、恥ずかしがらないようにしています。

Q. みぎてがびょうきでそれからどうなったんですか。ゆびはもううごくのですか。ひだりてでどんだけれんしゅうをしたんですか。みぎてがもしなおったらあんなにはやくひけるんですか。大会とかでゆうしょうしたりしてたんですか。

A. 左手で再スタートしてから大体3年間は徹底的にテクニックの事を考え勉強しました。
A. 右手の状態は、リハビリで日常生活に問題が無いところまで回復しましが、ピアノ演奏はもっと繊細な動きが必要なので、思うようにピアノが弾ける状態までは、回復しませんでした。両手の楽曲を紹介する人は沢山いるのですが、左手の楽曲を紹介する人は殆どいなく、今後も両手では演奏する予定はありません。

Q. ジストニアと言う病気ってつらいですか?病気ってなおりますか?

A. ジストニアという病気は、感染などはしないので怖い病気では無いのですが、手を使う職業の人達がかかってしまうと、その好きだった仕事が出来なくなるので、とても辛いです。私の友人でも治った人は何人かいますが、完全に治ったというよりは、病気とうまく付き合うことが出来るようになるといった感じです。

Q. ちないさんはジストニアにかかってどう思いましたか。私はその病気にかかったらピアノをあきらめてました。でもピアノをあきらめなかったちないさんがうらやましいです。

A. 私はラッキーだったと思います。私の両親や友人からの励ましで、ジストニアと真正面から向きあうことが出来たのと、そして左手の音楽との出会いで、音楽を再び出来るようになりました。その間にも沢山の人にお世話になりました。その受けた幸せを音楽で返せたらと思っています。

Q. 魔王という曲は両手でひいても難しいのに左手だけでひくなんて、どれだけ練習したのか知りたいです。

A. あの曲はとても難しいのですが、やはり登場人物になり切る事が大切で、それが出来ると自然とうまく弾けるように成ります。

 
【演奏後:主催グループの報告】※大きい画面での閲覧はこちら