蕨市民音楽祭

第9回蕨市民音楽祭での演奏会を終えました。私の演奏枠を音大学生とのジョイントコンサートの形式にしていただいてから3回目になります。

数年前、全国の大学がコロナ禍でリモート授業、そしてオンラインレッスンに切り替わり、舞台芸術を学ぶ音大学生に深刻なダメージがあった頃、その彼女たちに演奏機会を与える事は出来ないだろうかと蕨市に相談したのが、このジョイントコンサートが生まれるきっかけになりました。

学生達の演目は、第1回目の会では一手、ニ手、四手と、ピアノ音楽表現の変化を実演で聞いていただきました。第2回目の会では、ロシア・ウクライナ音楽に絞り、室内楽なども演奏しました。そして今回第3回目は、演奏だけではなく企画も音大学生が行いました。

我々はクラシック音楽の魅力を伝える使命があります。企画担当の学生が選んだテーマは、普段知られることのないショパンの魅力、ショパンの歌曲についてでした。会場との合唱もあり、とてもあたたかく朗らかなやり取りがありました。

私が担当した後半は、この一年行ってきた「現代における音楽」に関する活動を反映した演目にしました。今後の蕨市民音楽祭であり、蕨の子ども達への音楽ヴィジョンを演奏とお話と共にお伝えしました。 “蕨市民音楽祭” の続きを読む

コンサートのお知らせ:9/23 奈良県100年会館

9月23日に奈良市 #なら100年会館 にてコンサートをします。#3手のピアノデュオ で演奏を続けたピアノデュオ・シリルスミスに捧ぐとしています。2人で演奏をする「ピアノデュオ」という新たな試みです、片手と両手という3手デュオ で演奏することで生まれるスリリングな表現をお楽しみください。

#シリルスミス は、イギリスの大ピアニストであり、デュオとしても人気を誇ったピアニストでした。ところが彼は脳卒中の影響で左手にまひが残り、パートナーである #フィリスセリック のサポートのもとに、残された右手を使い3手という新たなデュオの世界に切り込んでいきました。人並みはずれた音楽への愛があったのでしょう。 “コンサートのお知らせ:9/23 奈良県100年会館” の続きを読む

音楽之友社のWEBマガジン寄稿

#音楽之友社 のウェブマガジン #ONTOMO の特集記事「#戦争と平和 の音楽」 に寄稿しました。

1914年7月28日に勃発した第一次世界大戦から、今年の7月で109年になります。この世界大戦から繋がるロシア革命など、後の音楽界にも大きな影響を及ぼしていきます。

この時代には、価値観の揺らぎから解放への渇望が生まれ、多くの芸術表現・分野が花咲きました。その一つとして傷痍軍人が希望を託して発展させた #左手のピアノ音楽 について書いています。
 
 
https://ontomo-mag.com/article/column/piano-pieces-for-the-left-hand/

箕面の子ども作曲ワーク発表

素晴らしい会になりました。その街を未来に繋ぐ音は、その街の子どもたちが作る。それが実現したように感じます。

舞台裏で、自分たちの曲が演奏されるのを待つ子どもたちは、自分が演奏発表するのとはまた違った緊張感があったのではないでしょうか。

絵画にしろ音楽にしろ、生み出した作品は、作者とは別人格として歩みだすと言われますが、芸術ならではの未来に繋がる道を見たことでしょう。

我々も自分たちの技術をもって、子どもたちの心であり、未来の音をサポートできたことを誇りに思います。

作曲ワークショップを行った #朴守賢 さん、#川上統 さん、このアイディアを採用してくださった #大迫弘和 先生、そして最後まで粘り強く舞台を成功まで導いてくださいました #箕面市役所 の皆さま、#メイプル財団 の皆さま、実行委員会の皆さまにこの場をお借りしてお礼申し上げます。

#箕面市立文化芸能劇場
#左手のピアノ国際コンクール
#左手のピアニスト #智内威雄