2011/04/24 岩手県盛岡市民文化ホール

●岩手県盛岡市民文化ホール小ホール
「ジョイント・ピアノリサイタル vol.2」
2011月04月24日
開場:18:00、開演:18:30、終演:20:30
主催 : ユビノワ


<演奏者の声>


今回で三回目となる盛岡のコンサートに出演させていただきました。足をお運びいただき有り難うございました。当日は満員となりステージ上にも補助椅子が並ぶほどでした。

第一回目の盛岡コンサート(2006年)は、私にとり重要なターニングポ イントとなりました。2003年からドイツで左手演奏を試行錯誤し、 よう やく2006年・盛岡にて求める音を出す事ができました。そしてそのコン サートの次の日に広島・関西へ行き、阪神淡路大震災のメモリアルコンサー トへと結びつき、関西での本格的な演奏活動をスタートするきっかけとなり ました。

そして第二回、第三回、共演の一戸香織さんの成長と共に様々な出会いを頂 いたコンサートでした。今回の第三回目は、開催前に彼女のお父様が突然お 亡くなりになるという不幸がおき、そして先月は東北大震災が起きてしまい、大変なご苦労を乗り越えてのコンサート開催であったと思います。スタッフの皆様には心よりお礼申し上げます。

2006年の第一回が私にとり大きな一歩となったのと同じく、今回201 1年の第三回は彼女にとり貴重な一歩になったように思えました。心に迫るとても素晴らしい演奏に感動しました。 そして会場にお集まり いただきました皆様にとりましては、震災後から中止自粛が続く中、久しぶりに足をお運び頂いた音楽コンサートであったのではないで しょう か。

演奏後も「久しぶりに心を癒された・ほぐされた」というコメントを多く頂 きました。皆様が心に疲れを溜め込まれていた事に改めて気付かされました。ご家族親戚の不幸であったり、被災地でのボランティア活動の疲れで あったり、日常とは全くかけ離れた生活を送られていた方も多く来られてい ました。今回の演奏で皆様の心を少しでも癒すことが出来たとするならば、我々にとり この上な い喜びです。皆様のお言葉がとても嬉しかったです。

また盛岡で演奏を通してお会い出来ることを楽しみにしています。 ここ岩手に音楽が溢れる幸せな生活が戻ってくる事をお祈りしています。

智内威雄(2011/04/25)

2007/12/27 盛岡マリオスホール

盛岡マリオスホール
2007年12月27日(木)午後7:00開演
「智内威雄・一戸香織ジョイントリサイタル


足をお運び頂き、ありがとうございました。2007年最後のコンサートとなりました。思えば2006年に盛岡マリオスホールでコンサートをさせて頂いた事が、左手の演奏のスタイルを見つけるきっかけとなりました。その思い出の場所に一年ぶりに戻り、皆様にお会い出来てとてもうれしかったです。この会を企画して頂いたスタッフの皆様、そしてコンサートにご来場いただいた皆様にこの場をお借りして、感謝の御礼を申し上げます。これからも応援のほど宜しくお願いいたします


会場の声(アンケートより)

2007年12月30日 盛岡タイムズ:〈音楽時評〉渡部精治
智内さんは大学在学中にジスとニアという病気に侵され、ピアニストとしては最も重要な、右手の機能を失ってしまい、以後左手のみによる不屈の努力により演奏家として蘇った才能豊かな音楽家である。<<中略>>智内さんは日本人作曲家の組曲とショパンの練習曲より第3番を弾いた。ともに巧妙に編曲されていて、アルペジョなどに要する時間の経過も、その後先の巧妙な連結と強弱の利いたメリハリのある演奏進行が自然に行われ、堂々とした風格が醸し出されいてた。<<中略>>音楽で大切な「間」を演出して、素晴らしいの一言に尽きる演奏であった。