かつて日本の近代化を支えた #三池炭鉱。その遺構が今も静かに息づく。高校時代の友人がこの地の出身で、当時からどこか懐かしい響きをもつ場所でした。
#大牟田文化会館 でのコンサートを終えてーー久しぶりに会場を見渡し、前回の訪問からいつの間にか11年の歳月が流れていたことに気づかされました。ここのピアノとも久しぶりの共演でした。演奏が始まると、徐々にその響きがホールを満たしていき、特にシャコンヌでは見事な音を返してくれました。聴衆の前に立つと一段と輝きを増すタイプでした。温かく、まるみのある音。そして、鍵盤に触れるこの手触りは、確かに記憶にあるものでした。
今回のコンサートでは、子どもたちとの朗読とのコラボレーションもありました。「#11年前にまだ生まれていなかった人、手を挙げてください」と問いかけると、ほとんどの子どもたちが手を挙げていました。
11年前にも似たような光景があったことを思い出しながら、そこにいる子どもたちの顔ぶれは当然ながら異なり、その時間の移ろいと尊さに気が付かされます。
#当時まだ小さかった子 が、立派なお姉さんになって「当時はよくわからなかったけれど、今日はすごく良かったです」と声をかけてくれました。不思議なご縁を感じると同時に、まるで過去の自分と再会したかのような、新鮮な感動がありました。

コンサートの翌朝、私は地図をみながら #ジョギングコース を考えていました。心身のリフレッシュを兼ねて、日の出を待って炭鉱跡を巡ることにしたのです。昨日のコンサートの余韻、11年前の記憶、そしてこの土地に積み重ねられた時間の重み。そんなことに思いを馳せながら、静かに佇む遺構を訪ねました。炭鉱跡の写真は Instagramにも掲載していますので、よろしければご覧ください。https://www.instagram.com/tchinaitakeo/
皆さまと再びお目にかかれる日を、心より楽しみにしています。次にお会いする時には、さらに充実した演奏をお届けできるよう、これからも音楽と真摯に向き合ってまいりますーー11年前のコンサートの最後に、このような決意をお伝えしたことを思い出します。舞台から見た皆さまの温かい眼差しは、あの時と変わらず、やさしい雰囲気に包まれていました。
ここ大牟田で、これまでの11年間の歩みをご報告できたことを、心から嬉しく思っています。
改めて、皆さま本当にありがとうございました。そして、皆さまの思いが込められた、あのピアノにも、どうぞよろしくお伝えください。
左手のピアニスト 智内威雄(2025年7月19日)
