2008/10/17 松山市 坂の上の雲ミュージアム

2008年10月17日(金)午後7時開演
松山市 坂の上の雲ミュージアム「1000人のメッセージ展」
音でつづる小説「坂の上の雲」(共演:坊ちゃん劇場の役者さん)


今回は渡辺哲さん、阿部佐和子さん、村田恵さんら坊ちゃん劇場の俳優陣を迎えて、彼らの語りと共に司馬遼太郎さんの世界を会場の皆様と共鳴共有しあう試みをさせていただきました。

松山の坂の上の雲ミュージアムでのナイトコンサート「1000人のメッセージ展」の一環としてのこのコンサート、ミュージアムのテーマともなっている明治時代を体感できるようなものにしたく、司馬遼太郎さんの作品「坂の上の雲」のキーとなる文章を抜き出して、それらの間を音楽で膨らまし、また次の文章へとつなげていくという形式にしました。

不思議なもので、音楽には時間で計れないような表現があるようです。今回は三分ぐらいの曲を文章の間に挟み込み場面を展開させていきましたが、その短い時間の音楽でも膨らんでいくのがわかりました。

そして俳優陣の思いのこもった語りで、物語の骨格がしっかりと組み上がり、とても充実した全体像が描けたように思えます。出演していた僕たちも、何かを発見したような驚きがいくつもありました。 今後ともこのような試みを続けていきたいと思います。

松山大学のミューズの会やミュージアムの方々をはじめとしたスタッフにこの場を借りてお礼を申し上げます。有難うございました。

2008年10月23日 智内威雄


会場の声(アンケートより)

●ピアノの演奏だけだけでなく、朗読と一組になることにより、イメージしやすく、音楽を楽しめた。迫力もあり、なめらかで、とても左手1本とは思えなかった。

●左手のみでの素晴らしい演奏、感動しました。いろいろな人たちに生きる勇気を与えることが出来ると思います。これからも頑張って下さい。

●実はピアノコンサートを聴くのは初めてでしたが、とても心地よく楽しませて頂きました。有難うございます。左手であれほどの演奏ができるというのは本当に素晴らしいです。これからも私達を楽しませて下さい。

●左手だけの演奏とは思えない力強く繊細で格調高く、とてもすばらしいです。智内さんのファンになりました。至福のゆったりした素晴らしいひと時でした。すばらしい企画をありがとうございました。

●素晴らしいコンサートでした。智内さんのピアノを聴きながら、何故か「人が生きるということは何なのか・・・。人生には、いかに向き合っていくべきなのか・・・・。」といった思いが静かな感動とともに、こみ上がって来ました。「フィンランディア」は最高!今までに何十回となくこの曲は聴きましたが、今夜の演奏が最も深く心を揺さぶられました。ありがとうございました。

●左手の演奏は素晴らしい。その美しい音に感動しました。

●第一部の朗読とピアノのコラボレーションがすばらしかった!「坂の上の雲」の時代だけだけでなく、その時代をうまく浮き彫りにする作品が的確に短く読まれていた。

●県立美術館でのお父様の絵画展の折りにはじめてピアノを聞かせていただきました。左手だけで弾いているとは思えない、すばらしい音に感動いたしました。今回は又、朗読とのコラボレーションもおもしろく聞かせていただきました。「さすがプロ!」の朗読と澄んだ水のせせらぎのような清らかなピアノの音色とのアンサンブルは絶妙でした。

●非常にすばらしいです。演奏に聞き入りました。本当に左手のピアニスト初めてです。ただすばらしいとだけ。お疲れ様でした。今後の御活躍を期待しています。

●文学と音楽の融合、語りもピアノも良く感動しました。

●全く未知の演奏会(?)であります。あの人物のご子息となればジャズかクラシックのピアノ弾きであろうと。で、左手の演奏者であると紹介でびっくり。10年内外、重信町で舘野泉氏の演奏を聴けました。それを思い出す演奏でありました。おまけがスクリャービンでまことにうれしく存じます。二部のピアノ演奏者一段階上背部から観る位置を隅々とれました。まことに右手、ひざ上に置いていたのでしょう。楽譜をめくる時動かしていたのですが。その動作に左手のピアニストの無念の真髄をみたおもいがします。男色ならぬ暖色系、おちつき、安定性、非常に感銘をうけました。

●初めて鑑賞しました。すばらしいの一言です。演奏には限界があるのではとの思いは払拭致しました。物事に不可能はないのだと強く感じました。今後の御活躍と、ご発展をお祈りします。

テレビ放送・新聞掲載等

愛媛朝日テレビ2008年10月22日18時17分~特集「魂の音色、左手のピアニスト」
産経新聞 2008年10月19日朝刊「坂の上の雲 幻想的な共演

坂の上の雲オフィシャルページ ナイトミュージアム「智内威雄ピアノコンサート」
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