2010/10/12 授業:東京音楽大学附属高等学校

授業:東京音楽大学附属高等学校
2010年10月12日(火)昼


学生の皆様へ

今日は約一時間の講義となりました。私も皆さんと同じく付属高校に通っていましたので、この校舎に入ると色々な思い出と共に懐かしさを感じます。今日の講義はホールで行いました。ここのスタンウェイBは私が在籍してた頃は、練習室においてあったピアノでしょうね。

今回は、主に左手の楽曲についての説明をさせて頂きました。その左手の楽曲を通して、人にとっての音楽とはどのようなものなのか、生徒の皆さんにとっての音楽とはどのような可能性があるのか等、非常に大きなテーマを投げかけました。

今手元に皆様に書いて頂いたアンケートがあります。とても良い感想文だと思います。こうして読んでみると、自分の言葉で理解・表現をしようとしていている方が多く、とてもうれしいです。そして中には不思議と私が今日言わなかった事などを感じとって書いている方や、私がどうやっても言葉にまとめる事の出来なかったような思いを書いていたりと。皆さんの洞察力と言いますか、その感性に驚かされていました。

私もそうでしたが、この付属高校で育まれた友情は、その後の様々な困難を乗り越える時にも助けになってくれると思います。是非その素晴らしい友情、そして音楽に対する愛情をこの先も支えに学生生活を送って下さい。

またお会いできる日を楽しみにしています。

智内威雄(2010年10月12日)