ワンハンドピアノフェスタ in 東京が終了しました。

「第9回 ワンハンドピアノフェスタ! in 東京』が開催されました。コロナ以降、もっとも多くの方が会に戻ってこられたこともあり、会場は喜びに満ちていました。そして開始時刻を大幅に前倒する必要がでてきたりと、活気あふれる会になりました。

ワンハンドピアノフェスタは、2013年に東京で開催したのが初回でしたので今年で10年という記念の会となりました。時の流れに驚くとともに、それだけの長さがあったことも皆で振り返りながら感じました。

その10年前から変わらず応援し続けてくださる方も多く、まさに「ファミリー」といった雰囲気が会場にはあります。ここに来ると「帰ってきた」と感じます。会場のそこかしこでも「あー、あの時の!」という何かを懐かしむ会話が聞こえてきました。年月の積み重ねを感じます。

そして今回から新しく演奏参加される方、聴講参加される方も多く、音楽への情熱の輪が広がっていることも再認識しました。

ピアノを中心においた愛好家の交流は素晴らしく、そこに片手演奏というルールが加わることで更に可能性が広がり、さまざまな歴史的楽曲の情報交換、楽譜の交換、奏法のアドバイス、作曲、編曲のアイディアの出し合い、そのほかありとあらゆる片手音楽に関する情報交換がされています。

この会が左手のピアノ音楽、片手演奏において、世界の中心にあると言えるでしょう。そして今の時代だけでなく音楽史を見ても、ここまで充実した片手の音楽を取り巻く環境はなかったことでしょう。左手のピアノ国際コンクールをはじめとして、様々なアイディアや、出会いの場が、ここでの提案により生み出されてきました。

この会は多くの方に支えられています。演奏参加してくださる方々、新たな世界観をあたえてくださる作曲家の方々、聴衆参加をされた方々、そして受付に始まり司会に舞台設営などご尽力いただきましたスタッフ、ホールの方々、そしてこのフェスタのために募金活動に参加してくださった方々、この場をお借りしてお礼申し上げます。