記事が掲載されました:読売新聞朝刊(茨城版)

8月21日に茨城県 鹿嶋勤労文化会館大ホールで行いました
演奏会の模様が読売新聞朝刊(茨城)に掲載されました。

●2011年8月22日(月)読売新聞朝刊(茨城版):演奏会後記掲載 >>

左手のピアニスト智内威雄(ちないたけお)さん(35)の東日本大震災復興チャリティーコンサートが21日、鹿嶋市宮中の鹿嶋勤労文化会館で開かれ、苦難を乗り越えた智内さんの美しい演奏が被災地の人たちの心に響いた。

 鹿嶋市内でピアノ教室を主宰する小沼万波さんが昨年末、東京音大の後輩である智内さんの活躍を知り、演奏会を依頼。被災を受け、智内さんの希望でチャリティーコンサートとして開催することになった。

 ほぼ満席の約700人の聴衆を前に、智内さんは難病ジストニアに冒された右手を膝の上に置き、左手で演奏。1曲ごとに曲の解説をするトークライブ形式で、左手で演奏するように編曲されたバッハの平均律第一巻第一番プレリュードやシューベルトの魔王、アヴェ・マリアなどを披露した。震災をテーマにした「海辺の祈り」「海辺の雪」(近藤浩平作曲)もあり、聴衆の中には涙ぐむ人もいた。

 神栖市から来た作沼すい子さん(60)は「片手とは思えないすばらしい演奏。苦難を乗り越えた努力や精神力に心を打たれた」と話していた。

(2011年8月22日 読売新聞)