2011/12/04 毎日新聞朝刊、毎日JP 記事掲載

今朝の毎日新聞記事(兵庫県宝塚方面)に12月22日の宝塚ベガでのコンサートが紹介されました。お手元にありましたら、ご覧下さいませ。(コンサート詳細 : http://tchinai.com/?p=4178


毎日jp に掲載

東日本大震災:被災地にコンサートを 智内さんチャリティー公演--22日 /兵庫

◇左手だけのピアニスト「宝塚からの贈り物」 「参加を」
東日本大震災の被災地支援のため、神経系の病気で左手だけの演奏活動をしているピアニスト、智内威雄(ちないたけお)さん(35)のチャリティーコンサートが22日、宝塚市清荒神1の宝塚ベガ・ホールである。主催の「宝塚からの贈り物」実行委員会では、智内さんのコンサートを被災地でも開こうと計画しており、今回の収益はその費用にあてる。「被災地に音楽を贈るため、多くの方に来てほしい」と呼びかけている。

実行委は、地元で親子での観劇活動やコンサートの誘致などをしている市民団体「宝塚ふぁみりぃ劇場」が中心になって結成。同団体は95年1月の阪神大震災で、事務所を置いていたJR宝塚駅前のアパートが被災。同様の活動をしている全国の組織からの募金などで同年秋、ようやく別の場所に事務所を開設することができた。

今回の大震災では被災地にお礼をしようと、6月に宮城県から一人芝居を招いてチャリティー公演を開くなどしている。智内さんとは数年前から交流があり、宝塚でも演奏活動をしてもらっていることから、「被災地にコンサートをプレゼントしよう」と計画している。開催時期や場所などはこれから決める。

22日は午後6時開場、同6時半開演。智内さんが宝塚出身の作曲家、近藤浩平さんが作った東日本大震災の追悼作品などを演奏。市立御殿山中学のコーラス部も出演する。一般前売り2000円(当日2200円)、親子前売り2200円(同2500円)など。問い合わせは、同団体内の実行委(0797・87・0628)。【香取泰行】

〔阪神版〕

記事が掲載されました:読売新聞朝刊(茨城版)

8月21日に茨城県 鹿嶋勤労文化会館大ホールで行いました
演奏会の模様が読売新聞朝刊(茨城)に掲載されました。

●2011年8月22日(月)読売新聞朝刊(茨城版):演奏会後記掲載 >>

左手のピアニスト智内威雄(ちないたけお)さん(35)の東日本大震災復興チャリティーコンサートが21日、鹿嶋市宮中の鹿嶋勤労文化会館で開かれ、苦難を乗り越えた智内さんの美しい演奏が被災地の人たちの心に響いた。

 鹿嶋市内でピアノ教室を主宰する小沼万波さんが昨年末、東京音大の後輩である智内さんの活躍を知り、演奏会を依頼。被災を受け、智内さんの希望でチャリティーコンサートとして開催することになった。

 ほぼ満席の約700人の聴衆を前に、智内さんは難病ジストニアに冒された右手を膝の上に置き、左手で演奏。1曲ごとに曲の解説をするトークライブ形式で、左手で演奏するように編曲されたバッハの平均律第一巻第一番プレリュードやシューベルトの魔王、アヴェ・マリアなどを披露した。震災をテーマにした「海辺の祈り」「海辺の雪」(近藤浩平作曲)もあり、聴衆の中には涙ぐむ人もいた。

 神栖市から来た作沼すい子さん(60)は「片手とは思えないすばらしい演奏。苦難を乗り越えた努力や精神力に心を打たれた」と話していた。

(2011年8月22日 読売新聞)

読売新聞 朝刊 茨城版に記事掲載されました

●読売新聞の記事URL (http://bit.ly/qsvlQn
●コンサートの詳細URL( http://bit.ly/nCOquM

希望奏でる左手のピアニスト

 右手を脚の上に置いたまま、左手だけで鍵盤を弾ませ旋律を奏でるピアニストがいる。10年前、留学先のドイツで右手が硬直する病を発症したが、その絶望から立ち上がり、今は関西を拠点に演奏活動を続けている。その音色が、21日、鹿嶋市宮中の鹿嶋勤労文化会館で震災からの復興を目指す被災者の心に届けられる。

左手のピアニストは、大阪府箕面市の智内威雄(ちないたけお)さん(34)。埼玉県蕨市出身で、幼少期からピアノの英才教育を受け、東京音楽大卒業後、ドイツのハノーバー音楽大に留学。数々の国際コンクールで入賞した。

 留学2年目の2001年、智内さんは右手に違和感を覚えた。親指が自由に動かせなくなり、やがて右手の全ての指が内側に丸まった。「ジストニア」と診断された。脳神経の機能異常と考えられ、腕や首、顔などの筋肉が意思とは無関係に硬直する。完治は望みにくい。

 「すっからかんになった。自分の中の芯がなくなった」。ピアノを弾けない喪失感にあえぎ、もう一度、両手で弾けるようになりたいともがいた。その一方で「頑張れば頑張るほど、元の場所にはたどり着けない」と空回りを自覚してもいた。

 2年以上のリハビリ。そんな時に出会ったのが左手だけで弾くピアノ曲の楽譜だ。「片手で弾く曲なんて」。高をくくっていたが、いざ弾いてみると、「楽曲を表現するに至らず、その奥深さに打ち負かされた」。

 その後、負傷や先天性の障害、ジストニアなど、片手のピアニストに用意された曲が多くあることを知った。「障害があってできないことを数えるより、やれることが無数にある」。

 帰国後、阪神大震災のメモリアルコンサートを開いたのを機に関西に拠点を置いた。被災に心を痛め、復興に気をもむ被災者を気遣い、東日本大震災の被災地でもコンサートを精力的に開く計画だ。「何も考えず、音に身を委ね、左手の魅力をゆっくり感じてほしい」。被災地では安らぎのメロディーを奏でたいという。

 シューベルトの「魔王」、ショパンの「別れの曲」などに加え、震災をテーマにした3曲を披露する。午後4時30分開場、5時開演。入場料2000円(高校生以下1500円)。チケット、問い合わせは鹿嶋勤労文化会館((電)0299・83・5911)へ。

(2011年8月18日 読売新聞)

産経新聞朝刊:阪神版 コンサートの紹介記事

2011年08月10日(水)
産経新聞朝刊(阪神版):コンサートの紹介記事掲載
2011/08/20 西宮白鷹禄水苑宮水ホール

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コンサート詳細 http://tchinai.net/archives/3757

●西宮市 白鷹禄水苑 宮水ホール「朗読とピアノ演奏」
8月20日(土)3:30開演(3:00開場)

ピアノ:左手のピアニスト・智内威雄
語り:大蔵流狂言方・善竹隆司

前日券:3500円(アカデミー会員:3000円)
当日券:4000円(アカデミー会員:3500円)

*アフターコンサートに、出演者を囲んでの「ワンドリンクサービスタイム」がございます。
(全席自由席)お席に限りが御座います。お早めにお申込みください。

お問い合わせ (白鷹禄水苑)
Tel:0798-39-0235
Email:ebent@hakutaka-shop.jp

毎日新聞 大阪夕刊にコンサート紹介記事

電視:朗読とピアノで八雲ワールドへ--20日、兵庫・西宮

 小泉八雲の怪談をピアノと朗読で聴くユニークな催しが20日午後3時半、兵庫県西宮市の白鷹禄水苑(はくたかろくすいえん)(0798・39・0235)宮水ホールである。「ピアノと朗読で綴(つづ)る小泉八雲『恋の怪談』」で、演奏は「左手のピアニスト」として活動する智内威雄(ちないたけお)、朗読は狂言方大蔵流の善竹隆司。狂おしい恋の世界が展開する。

 「衝立(ついたて)の乙女」は、古道具屋で美人の描かれた衝立を買った若者が、毎日女性に呼びかけ続け、ついに衝立から美人が抜け出てくる、という内容。「振袖火事」は若侍に恋した娘の振袖が引き起こす不思議な世界が描かれる。

 智内は東京音大卒業後、ドイツに留学中、右手にジストニアを発症した。今回はフィンランドのノルドグレンが左手用に作曲した曲。

 善竹は「朗読は初めてです。狂言の声と間で試行錯誤しています。ピアノも厚みと響きがあってイメージできる曲になっています。それを語りでもっと具体的に描写できれば」と話す。【宮辻政夫】
記事リンク>>http://bit.ly/qlaGxq

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コンサート詳細 http://tchinai.net/archives/3757

●西宮市 白鷹禄水苑 宮水ホール「朗読とピアノ演奏」
8月20日(土)3:30開演(3:00開場)

ピアノ:左手のピアニスト・智内威雄
語り:大蔵流狂言方・善竹隆司

前日券:3500円(アカデミー会員:3000円)
当日券:4000円(アカデミー会員:3500円)

*アフターコンサートに、出演者を囲んでの「ワンドリンクサービスタイム」がございます。
(全席自由席)お席に限りが御座います。お早めにお申込みください。

お問い合わせ (白鷹禄水苑)
Tel:0798-39-0235
Email:ebent@hakutaka-shop.jp

2011/06/29 箕面FM出演

2011年6月29日
箕面FM FM81.6MHz(箕面市周辺地方)
「植田洋子とTea For Two」

15:00~16:00(水曜日)
21:00~22:00(水曜日:再)
18:00~19:00(日曜日:再々)

読売新聞:難治性疾患のピアニスト・夢の独国立音大受験へ

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難治性疾患のピアニスト 夢の独国立音大受験へ

「夢はあきらめたくない」とドイツ留学挑戦への思いを語る瀬川さん(広島市中区で)=浜井孝幸撮影
 意思に反して筋肉が収縮などする病気・ジストニアのため、右手で演奏ができなくなった広島市中区のピアニスト瀬川泰代さん(23)が、ドイツの国立音楽大の入試に挑む。同じ病気と闘う世界的なピアニスト智内威雄
たけお
さん(34)(大阪府箕面市)も後押ししており、瀬川さんは「あきらめなければ夢がかなうことを伝えたい」と、合格を誓う。

 瀬川さんは3歳でピアノを始め、広島市内の音楽大に進学。大学1年の秋、約1年前に違和感を抱き始めた右手を難治性のジストニアと診断された。左手だけで演奏するために作られた曲を練習しようとしたが思い通りにならず、つらさが募った。

 転機は4年の進級目前だった。広島県内で智内さんの演奏を聴いた。「左手だけでこんな素晴らしい音を出せるなんて」。智内さんにメールを送ると、すぐに返事があり、毎月レッスンを受け始めた。

 海外留学は高校の頃からの夢。「両手で弾けない自分を受け入れてくれるのか」。不安は尽きなかったが、智内さんが大学側に働きかけてくれたこともあり、受験が認められた。

 5月から毎週、夜行バスで智内さんの元に通い、本番に備えてきた。「左手の曲は、逆境でも音楽への情熱を捨てない人々の思いが込められている。聴く人に元気を与えられる演奏を」と意気込む。

 11日に出発し、ライネッケの「左手のためのピアノ・ソナタ」などを披露する。智内さんは「瀬川さんは明るく、つらさを周囲に見せない。留学がかなえば、どんどん伸びる」と朗報を待つ。

ジストニア 腕や首、顔などの筋肉が自分の意思とは関係なく、収縮や硬直をする病気。脳の神経回路の機能異常が原因と考えられ、ピアニストや理容師、ゴルファーなど同じ動作を繰り返す職業で起こりやすいとされる。薬剤性なども含め、患者は推計5万人。

(2011年6月10日 読売新聞)