埼玉県蕨市で行った311のコンサートの記事が掲載されました。

http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20150312ddlk11040202000c.html

<東日本大震災4年>左手ピアニスト、復興を願い公演 蕨で智内威雄さん /埼玉
毎日新聞2015年3月12日(木)11:53
 「左手のピアニスト」として知られる智内威雄さん(38)=大阪府在住=が出身地の蕨市内で11日、東日本大震災支援のチャリティーコンサート「被災地の復興を願って」を開いた。左手だけで演奏する智内さんの澄んだピアノの音色に、約200人が耳を傾けた。収益金は宮城など被災地3県の「こども基金」などに寄付される。

 会場(市立文化ホール・くるる)で、智内さんは「4年前を思い出しながら、リラックスして聞いてほしい」と語り、ドイツの作曲家・シューマンの「トロイメライ」などを演奏。宮城県気仙沼市の島に伝わる民謡を題材に、左手で弾くために作曲された組曲なども披露された。地震発生の午後2時46分を前に、犠牲者の冥福を祈り全員で黙とうした。

 智内さんは市内の中学校を卒業後、東京音楽大学付属高校から同音大を経てドイツに留学。若手ピアニストのための「マルサラ国際音楽コンクール」(イタリア)で3位に入賞するなど海外で入賞を重ねた。2001年に難病「局所性ジストニア」を右手に発症。苦悩する中で左手だけで弾く楽曲に出会った。

 智内さんは「左手の音楽の歴史は300年あり、第一次世界大戦後には負傷者の心の支えになるために、たくさんの(左手用の)曲が生まれた」と説明。埋もれたままの楽曲の発掘や演奏に意欲を示した。【鴇沢哲雄】