蕨市民音楽祭

第9回蕨市民音楽祭での演奏会を終えました。私の演奏枠を音大学生とのジョイントコンサートの形式にしていただいてから3回目になります。

数年前、全国の大学がコロナ禍でリモート授業、そしてオンラインレッスンに切り替わり、舞台芸術を学ぶ音大学生に深刻なダメージがあった頃、その彼女たちに演奏機会を与える事は出来ないだろうかと蕨市に相談したのが、このジョイントコンサートが生まれるきっかけになりました。

学生達の演目は、第1回目の会では一手、ニ手、四手と、ピアノ音楽表現の変化を実演で聞いていただきました。第2回目の会では、ロシア・ウクライナ音楽に絞り、室内楽なども演奏しました。そして今回第3回目は、演奏だけではなく企画も音大学生が行いました。

我々はクラシック音楽の魅力を伝える使命があります。企画担当の学生が選んだテーマは、普段知られることのないショパンの魅力、ショパンの歌曲についてでした。会場との合唱もあり、とてもあたたかく朗らかなやり取りがありました。

私が担当した後半は、この一年行ってきた「現代における音楽」に関する活動を反映した演目にしました。今後の蕨市民音楽祭であり、蕨の子ども達への音楽ヴィジョンを演奏とお話と共にお伝えしました。

この場をお借りして、蕨市長をはじめとして蕨市役所の皆さま、蕨市立文化ホールくるるの皆さま、蕨市民音楽祭を企画運営されている実行委員会、教育委員会の皆さま、そして参加してくださった聴衆の皆さまにお礼申し上げます。

これからも「蕨の音」の発展が楽しみです。また皆さまに演奏会を通してお会いできることを楽しみにしています。